ケガをして、少し立ち止まって考えたこと

手術から4日が経ちました。

たった数日ですが、この数日間はいろんなことを考えました。

手術後、麻酔が切れてからは痛みが強くて、薬を飲んでも痛い。

寝ても痛みで起きてしまう。

そんな状態だったので、身体的にもしんどかったし、気持ちも落ち込みました。

「なんで自分がこんなケガをしたんだろう」

「練習できない」

「試合にも出られない」

「昇格に向けて練習を積むこともできない」

仕事も痛みで集中できないし、家事も大変。

特に水仕事は、今まで何気なくやっていたことなのに、こんなに不便なのかと思いました。

そして、よくない感情も出てきました。

誰かにケガをさせられたような気持ちになったり、ケガをした自分の不甲斐なさに落ち込んだり。

頭では分かっているのに、自分がケガをしたということ自体が、なかなか腑に落ちませんでした。

でも、1日、2日と経つにつれて、少し変わってきました。

今までにないくらい、ゆったりした時間ができたからです。

そして、思いがけないことにも気づきました。

練習に行かないと、仕事の時間が十分に取れる。

当たり前のことなのですが、実際にやってみると、仕事がよく進む。

今まで「仕事もしなきゃ、柔術もやらなきゃ」と、どこか焦っていたのかもしれません。

練習に行けないことで、逆に仕事への焦りがなくなり、落ち着いて仕事ができるようになりました。

そして、もう一つ。

自分が競技に対して、少しムキになりすぎていたのかもしれないと思いました。

試合に出たい。

強くなりたい。

昇格したい。

一緒に練習している人に負けたくない。

置いていかれたくない。

いつの間にか、そんな気持ちにかなり引っ張られていたように思います。

でも、少し離れて考えてみると、

そこまでムキにならなくてもいいんじゃないか。

と思えるようになりました。

もちろん、試合には出たい。

柔術も上手くなりたい。

これからも続けたい。

でも、競技だけに全集中しなくてもいい。

私には仕事もあるし、家庭もある。

そして、柔術はこれからも長く続いていくものです。

年齢や体重、レベルによって細かくカテゴリーが分かれているので、自分の生活の中で無理なく続けながら、試合に挑戦することだってできる。

少ない練習でも、コツコツやればいい。

一緒に練習していた人に追い越されたっていい。

そんなの、人それぞれです。

世界中で柔術を練習している人たちのことを考えれば、一つの道場の中で誰が強いとか、誰に追い越されたとか、そんなことは本当に小さなことなのかもしれません。

だったら、自分の基準でいい。

自分が楽しめるように。

自分が納得できるように。

自分の生活の中で、無理なく続けられるように。

今まで私は、少しムキになりすぎていたのかもしれません。

今回のケガは、もちろん辛いです。

試合に出られなくなったことも、今でも悔しい。

でも、強制的に立ち止まったことで、見えたものもありました。

もしかしたら、これからの柔術との付き合い方を考え直す、いいきっかけになるのかもしれません。

焦らなくていい。

人と比べなくていい。

少しずつでいい。

また練習できるようになったら、自分のペースで戻っていこうと思います。

一日一ミリ。
誰かの基準ではなく、自分の基準で。

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